オプション会の「造作家具」とは?

マンションオプション会は高額??

はい!オプション会は価格面でも「高額」なんです。
それは皆様もご存じの通り「中間マージン」が沢山含まれているからです。
概ねですが20〜45%と幅も広く大手になればなるほど高額になります。
と言う事は・・・原価は「かなり」安いんです。
確かにオプション会の商品は全てにおいて高額なんですが末端の業者さんは凄く安く卸しています。
何故なら普通の価格に中間マージンを乗せると・・・クレームが殺到するような金額になってしまう為です。
でも業者さんも一斉納品とはいえ原価を割る事はできません。
ではどの様にして安価にするかと思いますと商品を「コストダウン」するんです。
もちろん見えない部分でコストダウンします。
オプション会特有ですが、まずお客様の居ない引き渡し前(ご入居前)に工事をしますので
お客様が気が付く事はありません。
造作家具に例えますと(細かいですが)扉の製作や家具金物がかなり貧曽です。
造作家具の中でも食器棚は毎日使用しますので金物が貧曽なのは命取りです。
扉の開閉音がうるさかったり、引き出しは全部出てこなかったりと価格に見合ったものが
設置されません。
取付工事なんかは・・・最低限しか固定しません。(ほぼ壁のみ)
同じ金額を出せば外部の業者さんでもっとグレードの高い良い商品が購入できます。

オプション会での購入なら安心?

安心なのは金銭のやりとりくらいですね。
あとはオプション会の方が不安だらけです。
皆さんはオプション会の納品風景を見た事が無いので当然ですが「かなり」いいかげんです。
番頭が1人エントランスに陣取りココで指示だけをします。(鍵は朝にフルオープンにしてあります)
各商材の職人達が一斉に商品を搬入しフルオープンになっている各部屋へ入り勝手に工事を始めます。
この時点で誰も現場(住戸内)は監理をしていません。
職人の天国な訳です。(職人がやり易いように工事を進めていきます)
そして夕方に番頭さんが鍵閉めと同時にチラッと見るだけです。
商品が「キッチリ」工事されているか?など見ている事はありません。
だって1人ですから沢山はチェックできないんですよ。
あとは入居後にクレームが来たら職人を差し向けるだけです。
意外とオプション会って「雑」なんです。

やっぱり「激安」は工場直販?

ある程度家具の知識もあり予算の関係上多少貧曽でも良いと仰る場合には「工場直販」が一番安価です。
実際に製作している会社が販売している場合は余分な経費がかからないからですね。
もちろん造作家具の場合は製作に詳細図面は必要ですから知識があれば、それを指摘して
是正する事もできますから安価かつ良い家具がお求めになれます。
少なくてもオプション会の家具よりは良い商品だと思います。

セミオーダー家具って何?

セミオーダー家具とはシステム収納家具の事です。
決まった寸法のキャビネットを組み合わせる事でサイズオーダーに近いサイズで製作(組上げ)ができます。
寸法の足りない部分には「埋木」を入れて処理します。
また仕上げ材は用意している数種類の中から選ぶようになります。(取っ手金物も)
これがセミオーダー家具の概要です。
造作家具の場合はサイズはミリ単位で設定でき仕上げ材や金物も自由にお選び頂けます。
その分価格は既製品と比べ高くなるわけです。
でも長期に渡り使用する家具では長い目でみると気に入ったものの方が便利でお買い得かと思います。

結局のところ造作家具って高いの?

既製品の家具と比べますと価格面ではやはり高くなってしまいます。
既製品の家具は海外生産のものや購入後自分で組み立てなければならないものもございます。
(工場でプレカットしたりすることでコストが削減できています)
また同じサイズのものを何万枚と造ったりとボリュームメリットもあります。
しかし造作家具の場合は「人の作業」がかなり多くなります。
まずは専門スタッフによるCAD図面で製作図面をトレースします。(これがないと製作ができません)
材料も1個の為に個別に発注します。(ボリュームメリットがありません)
1個の家具の為だけに職人が機械を動かしプレカットして行きます。
これを職人が仮組みして仕上ます。(扉などはメーカーへ外注します)
仮組みした家具は通常の宅急便には載せられませんのでチャーター便を使い運搬します。
これを現地で取付職人達が現場に合わせて取付けて行きます。(要加工も)
これだけ工程が違えば似た家具であっても価格はかなり違ってきます。
造作家具は手間と労力が詰まっているものなんです。